サジーとは？

サジーとは、気候の厳しい高山地帯や砂漠地帯に生息するグミ科の植物で、鮮やかなオレンジ色の小さな果実をたくさんつけます。

厳しい環境化でも育つ強い生命力をもち、このサジーの果実には、複数のビタミン、必須アミノ酸9種すべてを含んだアミノ酸18種、βカロテン、リンゴ酸、鉄分、食物繊維、ミネラル、ポリフェノール類などなど、なんと200種類以上にもおよぶ天然の栄養素がバランスよく含まれています。

こうした栄養価の高さや優れた栄養バランスから、サジーは「スーパーフルーツ」「奇跡の果実」などと呼ばれ、健康食品として注目されています。

なお、サジー（沙棘）は中国名での呼び方で、英語名ではシーバックソーン（sea buckthorn）やシーベリー（seaberry）など、さまざまな名前で呼ばれます。

サジージュースって何？

もうお分かりかと思いますが、貴重なスーパーフルーツである、サジーの果実を絞ってピューレ状にした飲み物が、サジージュースです。

サジージュースには、健康と美容に良いとされる天然の栄養素が豊富に配合されているため、健康意識の高いスポーツ選手や、美意識の高いモデルなど、芸能人にも多くの愛飲者がいらっしゃいます。

サジーの果実や種子から抽出したオイルで、古くから海外では、やけどなどの皮膚疾患の際に軟膏薬や胃や腸の内服薬、化粧品の調合剤としても用いられてきました。

サジーが健康食品として注目されたのは、何も最近になってからではありません。

約1300年前、チベット医学経典「四部医典」にサジーが常用和漢として記載されているほか、古くはギリシャ神話にも所縁があると言い伝えられています。

また、ロシアでは、健康増進とストレスに対する抵抗力強化のために、宇宙飛行士にサジージュースが提供された事もあるほど、サジーの有効成分が認められています。

サジーは、昨今の健康志向の高まりによる流れというだけではなく、古代の医学書にも記載されているほど、古くからその効能が認められていた果実なのです。

サジーは、古代より効能が認められていた果実であるにも関わらず、私たちの住む日本では、誰もが知っている有名なスーパーフルーツとは言えません。

それもそのはず、ユーラシア大陸周辺に広く生息するサジーは、日本では北海道などの一部地域で栽培されているだけ。

サジーは、寒暖差が激しく乾燥と紫外線の強い砂漠地帯や高地でも生息できる生命力の強い植物で、そんな過酷な環境で生き残るために多彩で豊富な栄養素を蓄えています。

環境の良い日本では、スーパーフルーツ・サジーは育ちにくいのです。

食物繊維ならこの植物！アンチエイジングならこの果物が！
といったように、健康や美容に良いとされる食物はサジー以外にも多くあります。

では、サジーは他の食材に比べて何がそんなに凄いのか？

それは、200種類以上（正確には299種類とされています）の栄養素が含まれていることに加え、その栄養バランスの良さにあります。

あなたにも経験があるかも知れませんが、「乳酸菌だけ摂っていても意味がない」「コラーゲンだけ摂っていても意味がない」・・・など、身体や美肌に良いとされる成分も、それだけをひたすら摂っていても意味がなく、最終的には様々な栄養素をバランス良く摂ることが重要だという事実に行き着きます。

そして、「この成分をとらなければ」「そうしたらコレも・・・」あれもこれも・・・、と、様々な栄養素や成分を摂取するために、気づいたら何種類もの健康飲料やサプリメントを摂らなければならない自体に陥っていた。

というのは、サジーと出会う前までの私の経験談でもあります。

様々な健康食品が販売されている昨今、身体に必要な栄養素を補うこと自体は簡単になりました。ただし、バランス良く様々な栄養素が補える、しかも天然のものとなると、決してその数は多くありません。

マイナス40度という極寒の地や、水や草木のないカラカラの砂漠地帯で、鮮やかなオレンジ色の実をつけるサジー。

サジーの木

その生命力を分けていただき、健康でありたいと願うのは、古代から続く人間の本能とも言えるのではないでしょうか。